感染性胃腸炎について

小児の胃腸炎はほとんどが感染によるもので、大雑把にはウイルス性胃腸炎と細菌性腸炎に分けられます。
ウイルス性腸炎は小腸上部への感染が主なので、細菌性腸炎と比べて嘔気・嘔吐が多くみられ、腹痛は軽く、水様便であることが多いようです。
細菌性では嘔気・嘔吐は少ないが、腹痛が強く、粘血便がしばしばみられます。

ウイルス性胃腸炎

ウイルス性胃腸炎のイメージ写真

ウイルス性胃腸炎はロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、その他の多くのウイルスが原因となります。
ロタウイルスは初回感染時に多くの乳児が高度脱水による入院治療を必要とし、脳炎の頻度もインフルエンザ、突発性発疹に次いで3番目と侮ることの出来ない病気ですが、ワクチン接種によって稀な病気になりました。
ノロウイルスは小児の急性胃腸炎の30~40%を占め、感染後半日から1日で嘔吐、下痢、発熱で発症します。
いずれのウイルスにおいても白色便を認めることがあります。治療は脱水への対処と整腸剤を内服します。

細菌性胃腸炎

細菌性胃腸炎のイメージ写真

細菌性腸炎は病原性大腸菌、サルモネラ菌、キャンピロバクターなどが原因となって発症します。
病原性大腸菌のO157をはじめとする腸管出血性大腸菌は腎不全や脳症を起こす極めて危険な細菌ですので、早期発見、早期治療が重要です。
下痢、腹痛、血便は要注意です。細菌性腸炎は抗生剤と整腸剤の内服で治療します。