麻疹(はしか)について

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麻疹(はしか)ウイルスによる重い感染症で、死亡率は先進国で0.1%とされています。
現在、国内で発症する麻疹は全て海外から持ち込まれたものです。
伝染力がきわめて強く、飛沫・接触感染だけでなく、空気感染もします。
早ければ生後6ヵ月から発症し、6歳までに罹患することが多いと言われています(成人でも感染することはあります)。

10日間程度の潜伏期間を経てから、風邪によく似た症状(発熱、鼻水、咳、くしゃみ、喉の痛み など)から始まり、3~4日後に頬の内側に1mm程度の大きさの白い斑点(コブリック斑)がみられます。
そして一旦熱は下がるものの、また高熱が出始めると同時に赤い発疹が顔や首から全身に現れるようになります。これが3日間程度続くと、だんだん症状が軽くなります。

また合併症が起きやすく肺炎、中耳炎、喉頭炎、脳炎、角膜軟化症などを併発することがあります。
まれですが、感染から数年から10年の後に脳炎を発症することがあり、発症した全ての患者さんが悲惨な経過をたどります。

治療は対症療法と合併症対策です。
感染者との接触から72時間以内であれば、ワクチンで発症を予防できる可能性があります。

風疹について

風疹のイメージ写真

風疹ウイルスに感染することで発症する感染症が風疹で、感染様式は飛沫・接触感染です。
2~3週間の潜伏期間の後、発熱と同時に小さな淡紅色の発疹(ブツブツ)が、まず顔や首にみられ、やがて全身に広がります。
このほか耳の後ろ側にあるリンパ節が腫れることがあります。治療は対症療法のみです。

一方、妊婦さんが妊娠初期(主に3ヵ月未満)に風疹に感染すると胎児にも感染して、赤ちゃんが白内障、心疾患、難聴などの障害を持って生まれてくることがあります(先天性風疹症候群)。